2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

十八侯 牡丹花咲く

牡丹は華やかすぎて、非の打ちどころのない完璧な美人のよう。 なるほど百花の王と言われるのは納得しますが、 むしろ私は同じ仲間で日本にも自生するヤマシャクヤクの清楚さに心惹かれます。 とはいえ、野草を中心に植えている私の庭にも、春の華やかさが欲…

十七侯 霜止で苗出ずる (しもやんで なえいずる)

もう霜も降りる事がなくなり、農作業は忙しくなります。 先日、北タンゴ鉄道に乗って、祖母の墓参に出かけました。 京都駅から保津川下りで有名な保津川を眼下に眺めながら やがて丹後の山間を小さな電車は走ります。 京都市内では遅咲きの里桜以外は葉桜に…

十六侯 葭始めて生ず (あしはじめてしょうず)

冬の間の眠りから覚めて、枯野だった葭原にも 緑のヨシの芽が伸び始めて来ました。 魚のすみかとなり、水を浄化するという大切な植物ですが、 実は増えすぎて困っている場所が京都市内にあります。 地下鉄の北山駅から北へ10分程の市街地にある深泥池という…

十五侯 虹始めてあらわる

雪の季節は過ぎ去り、しっとりとした雨が降ったあとには虹が現れる ということらしいのですが 京都に住んでいて虹に出会うのは、北山時雨の降る初冬が多いように思います。 そんな時には賀茂川に架かる橋から北山を眺めると、 よく虹が架かっているのを見か…

十四侯 鴻雁かえる (こうがんかえる)

雁が北に帰る頃ということらしいのですが、残念ながら京都では雁と呼ばれるヒシクイ やマガンを私は見たことがありません。 昔、京都の南部にあった巨椋池で雁を歌った古歌があったと思いますが、昔は飛来し ていたのでしょうか。 琵琶湖の北では3月の始め…

十三侯 玄鳥至る(つばめいたる)

今年初めてツバメを見たのは確か3月の始めの頃、賀茂川と高野川が合流する出町柳の 辺りだったと思います。 バスの窓から川面を数羽のツバメが飛び交っているのを見て、はるばる京都まで飛んで 来てくれた事と春が来た事を実感出来て、しみじみとした気持ち…