十七侯 霜止で苗出ずる (しもやんで なえいずる)

もう霜も降りる事がなくなり、農作業は忙しくなります。
先日、北タンゴ鉄道に乗って、祖母の墓参に出かけました。
京都駅から保津川下りで有名な保津川を眼下に眺めながら
やがて丹後の山間を小さな電車は走ります。
京都市内では遅咲きの里桜以外は葉桜になってしまいましたが
車窓からは満開の山桜、ウワミズ桜が山のあちこちに咲いて
川を渡る雉まで見る事が出来たのも山里ならでは。
まだ耕されただけの田んぼが多い中に、たまに水を張った田がありました。
もう苗代に苗の用意も出来ているのでしょうか。
のんびり眺めている風景はずっと昔から続いている暮らしの景色なのでしょう。
これから先もずっと残っていますように。