七十候 蕗の華さく (ふきのはなさく)

朝、雨戸を開けると雪景色でした。
昨日はいつもと違う底冷えの寒さでしたので、普段なら
すぐに部屋の暖まるペレットストーブを焚いていても
なかなか室温が20度に届きませんでした。
一年で一番寒い時期、地中の中からは気の早い植物達が
地表に顔を見せ始めている頃でしょう。
蕗の花であるフキノトウも暖かい陽だまりなどではもう
出ているかもわかりませんが、いつも芽を出すお目当て
の場所はまだ気配もなく、雪に覆われていました。
春の七草と同じく、早春から出始める山菜や野の恵みは
その滋養で、長かった冬から体を目覚めさせる大切な役割
を持っていると言われています。
フキノトウの独特なほろ苦さを私は簡単な天ぷらや味噌汁
で味わいますが、もう少し手をかけて、フキノトウの味噌
を作ったりする人もいるでしょうね。
発想を転換して、洋風料理に使うとしたら何がいいでしょう。
グラタンやパスタなんかもおいしそうです。
まだ摘んでもいないフキノトウなのに、食いしん坊の妄想が
止まりません。