七十一候 水沢氷つめる(さわみずこおりつめる)

沢に氷が厚く張り詰める季節という、一年の内で一番寒い
頃ですね。
京都市内では厚い氷が張ることは殆どありませんが、数年
前のちょうど今頃、洛北の源光庵に行った時は、手水鉢に
2cm程の氷が張っていました。
冬のお寺は本当に凍えるような寒さですが、お蔭でメジャ
ーな所でなければ、訪れる人も少なく、凛とした空気の中
で、ゆっくりとお参りする事が出来ます。
暖かいダッフルコートにマフラー、ニットキャップ、ブーツ、
マスクという冬の完全武装で歩いていると、なんとか寒さは
凌げますが、靴を脱いで、板敷のお堂に上がると、足元から
深々と冷気が上がって来ます。
特に、禅宗のお坊さんの墨染めの衣は本当に寒そうです。
冬は修行も大変でしょうね。


薄く張った氷 北区 深泥池