四十九候 鴻雁来る

あいにく京都市内では「鴻雁」を京都市動物園以外では見た事が
ありませんが、お隣の琵琶湖では、9月20日にもうヒシクイが飛来
したというニュースが届いています。今年は2週間早いとか。
雁といえば、落雁という和菓子の由来は、昔の製法では胡麻を散ら
した様子が雁の降り立つ様を連想させるからとか。
とても優雅なネーミングですね。
これからの季節におでんで美味しい「がんもどき」も雁の字が入って
います。
隊列を組んで飛ぶガン達で思い出すのは、スウェーデンの「ニルス
の不思議な旅」のお話です。
少年が妖精の魔法で小人にされ、飛べないはずのガチョウに乗って
通りがかったガンの群れと旅をするのですが、群れのアッカ隊長が
雌のガンで、とてもリーダーシップがありました。
鳥の背に乗って旅をするというのも、想像してみるとなかなかスリル
があって面白いでしょうね。
ロード・オブ・ザ・リングに出てくる巨大鷲に乗ったなら、乗り心地
もファーストクラス並みに良いことでしょう。



雁図 円山応挙