五十候 菊花開く

この場合の菊は栽培菊のことでしょうね。
これからあちこちで菊花展も開かれます。
こんなことを書くと菊の愛好家から怒られそうですが、
厚物というのでしょうか、頭でっかちの大きなモコモコ
とした大輪菊があまり好きになれません。
菊にしても、金魚にしても、人の手をかけ過ぎて、元の
姿からうんとかけ離れてしまうと、本来の良さが無くなる
気がします。
それでも菊作りを趣味にしている人はわが子を育てるように
丹精込めておられるのでしょう。
菊好きといえば、後鳥羽上皇はことのほか菊を愛したという
ことですが、当時はハイソな花だったのでしょうね。
逆に、平清盛は蓬(ヨモギ)が好きで庭にも植えていたとか。
人の好みは色々ですね。
野菊を庭に植えるなら、アシズリノジギクがお勧めです。
地味ではありますが、ほっておいても毎年霜が降りる頃まで
長い間咲いてくれます。


ノコンギク 京都植物園