五十一候 蟋蟀戸にあり

蟋蟀はコオロギともキリギリスとも読めるようです。
家の中で何か物を動かした時に思わぬ所からコオロギが飛び出して
くる事があります。リー、リーと鳴いていたのは君だったの!と思う
ような小さな虫ですが、ラストエンペラーという映画の中では、
コオロギを戦わせるシーンがありましたね。
そういえば日本のどこかの地方では、蜘蛛を戦わせる相撲もあると
聞きました。
さてキリギリスのほうは、イソップ童話を連想します。
アリがせっせと働いている傍で、キリギリスは遊んで暮らしている
うちに冬が来て、アリに助けを乞うても結局見捨てられて死んで
しまったという、遊び人には身もふたもないお話。
それでは残酷過ぎると、最後にはアリがキリギリスを助けるという
バージョンもあるらしいのですが、、、
働きアリが懸命に働いてもギリギリの生活で、とてもじゃないけど
弱ったキリギリスなんて助けるどころではないのが、今の現実。
大金持ちのコガネムシはお金儲けに忙しいので、キリギリスを助け
ようなんて思いませんよね、たぶん。


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