四十八候 水始めて涸る(みずはじめてかるる)

水が涸れる時期とすれば、夏の日照りの時ですが、どうやら
七十二候では、川の水量が減るという意味ではなく、稲の収穫
の為に田の水を抜くいう事らしいです。
黄金色の稲の穂が重く実っている光景は、沢山の手間と苦労を
考えると、お米を丹精込めて作る農家の人はもちろん、主食に
している多くの日本人には感慨深いものがあります。
それでも、食事の洋風化によって、パスタやパンがお米に取っ
て代わる事まではないにしても、今の若い人の中には、お米に
対してそんなに思い入れはないかもしれません。
お米といえば、先日、収穫間際の田んぼの横を通った時に、雀
の大群が稲を食べ放題に啄んでいる所に出くわしました。
雀にすれば、田んぼにわざわざ餌を作ってくれて、さあ存分に
お上がりなさいという訳です。
鳥除けテープも張ってあったのですが、効果がない様子でした。
多分、案山子を立てても鳥達には見破られているのではないで
しょうか。


嵯峨野の案山子