六十六候 雪下りて麦伸びる

晩秋に蒔いた麦の芽が雪の下で伸びるという季節らしい
のですが、京都の盆地の中に住んでいると、そんな光景
に出会った記憶がありません。
京都駅から東に行く途中、車窓から麦畑らしい光景を見
た記憶はあるのですが、あれはどこだったでしょうか。
粉にされた形ではおなじみの麦ですが、草の形で麦を見
るのは、花屋でたまに見かけるアレンジ用の青い麦か、
パン屋の店先のショーウィンドウの中くらいでしょうか。
考えて見ると、麦踏みの話を母から聞いた事があるので、
昔は母の里である京都の田舎でも麦を植えていたのかも。
踏まれて余計に強く伸び、雪の下でもへこたれないその
強さに、少しでもあやかりたいというヘタレな私です。


年の瀬の錦市場(中京区)