六十七候 芹乃ち栄う(せりすなわちさかう)

七草粥にも入っている芹ですが、野生の芹は京都市内ではもう
ほとんど見つけられないのではと思っていました。
が、京都御所の中を流れる出水の小川に芹が生えていました。
子供の頃の西京区の祖母の家の傍には田圃が広がり、横を流
れる小川には芹が茂っていた記憶があります。今は住宅地です
が、ドジョウや小鮒を捕まえて遊びました。
今、私の住む町には比較的自然の残った川が流れていて、夏に
は蛍も飛ぶのですが、川岸には芹の姿はなく、セイヨウカラシナ
などが増えて、日本の在来種は随分少なくなった様です。
今、市場に出回っている京野菜としての芹は南部の伏見辺りで
作られているものが多いとのこと。
この辺りは宇治川の遊水地として、大昔から昭和の初めまで
巨椋池おぐらいけ)という池というよりも湖といったような大きな
池があったらしいのですが、埋め立てで農地となっています。
ちなみにバードウォッチングの名所として有名で、チョウゲンボウ
小型のタカ類などにも会えることが多い場所です。
もう何年も前にコクマルガラスを探しに出かけたことがありますが、
先日、洋画を見ていたら、普通にコクマルガラスが沢山出演!?
していて、見慣れない白と黒のカラスについつい目が行ってしまい
ました。
芹の話からカラスの話に脱線ですね。


芹 出水の小川 京都御所