六十一候 閉塞冬となる (そらさむくふゆとなる)

紅葉も残り少なく、観光客の賑わいの途絶えたこの頃は、
年末の慌ただしさまで、ほんの短いひと時ではありますが
ほっこりとした気分になります。
人の多さに外出を控えていた所をゆっくりと見て回れる様
になるのも、今の時期ならではですね。
この頃、西高東低の気圧配置で、京都盆地ではわりと晴れ
の日が続きますが、京都府は南北に長いので、北部の日本
海側では雪の日が多くなり、文字通り冬のどんよりとした空
が続きます。
北国の人にとっての冬の寒さや雪には、私達が想像出来な
い程のご苦労があるのでしょう。
そのような状況では、例えば北欧の国の様に、美しい家具
や明るいデザインのクラフトなど、長く閉ざされた寒い冬を
いかに楽しく過ごせるかと、工夫を凝らすのも頷けます。


岩倉の民家と比叡山