四十六候 雷乃ち声を収む(かみなりすなわちこえをおさむ)

今年の夏の終わりに自宅にいた時、地響きのする程大きな雷鳴を聞きましたが、
どこか近くの山に落ちたのでしょうか。
空に稲妻が走り、雷鳴が鳴り響けば、まして訳のわからない昔の人々はどんなに
恐れおののいたことでしょう。これはきっと神様の仕業だと思うのも当然です。
ギリシア神話のゼウスも北欧神話のトールも雷を操る神様ですね。
京都では上賀茂神社の祭神の賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)、
下鴨神社にはそのお母さんの玉依姫命(たまよりひめのみこと)が祀られていますが
姫が瀬見の小川から流れてきた丹塗矢を持ち帰ったところ、男の子が生まれ、
それが賀茂別雷大神であったという事が山城国風土記に書いてあるそうです。
同じく京都には、北野天満宮に祀られている菅原道真も天神さんとして、雷に関わる
神様として信仰されています。もっともこちらは学問の神様として受験シーズンには
多くの神頼みの学生でにぎわいますが。
そうそう、あと三十三間堂にも風神雷神像がありますね。
稲妻と書くのは稲が実るのに雷が関係しているからと言われています。
いよいよ稲の実りの秋となりました。


上賀茂神社