四十二侯 禾乃ちみのる (こくものすなわちみのる)

夏の暑さは稲の実りを早めるようで、もう早稲の田には黄金色の稲穂が
風になびいています。
私の住む地域はまだ村の面影が残る地域で、田畑が多く残っていますが
街から移り住んだ時に少しカルチャーショックを受けた事を思い出します。
農村にとっては、他所から来た人間は何年経っても「いりびと」と呼ばれ、
村の行事には参加出来ないというような、、、
けれども、最近はさすがにこれでは立ち行かないということで、徐々に
ではありますが、外部に向けてオープンな風潮が出てきているようです。
その一方で、例えば、送り火の一つである「妙法」の地元の松ヶ崎地区
の様に、いまだに代々の決められた家の親から子への引継ぎで伝統行事を
伝えている所も残っています。
100年後の京都にタイムマシンで飛んで行けたとしたら、随分と様変わり
しているものも多いかもしれませんし、逆に、しぶとく変わらずに残っている
ものも多いかもわかりません。
さてどちらでしょうか。



実りを迎えた田と古民家 左京区