四十侯 綿のはなしべ開く

綿の花はハイビスカスの花を黄色にしたような美しい花です。
そう言えばオクラも同じアオイ科で良く似た花をつけますが、
綿の実が熟すと文字通り白い綿の繊維が弾けます。
身近に感じる綿ですが、意外にも日本で広く栽培され始めたのは江戸時代から
ということで、最初は貴重品だったようです。
綿といえば夏の浴衣を連想しますが、いまどきの浴衣の柄はとてもカラフルで
赤や黄色の原色がプリント服地のように大きな模様となって踊っています。
なんだか夏を余計に暑く感じさせるような、文字通り暑苦しいデザインが多い
気がします。
藍と白だけのすっきりした柄に、明るい色の帯でアクセントをほどこせば、
シックで逆に目立つかもしれません。