三十七侯 涼風至る

「暦の上では」という決まり文句で始まる立秋の日を知らせるニュース。
今の猛暑の日々には秋はまだまだ遠い気がしますが、
せめて言葉だけでも涼しさを感じたいものです。
とはいえ、稲穂がそろそろと顔を出し始めていたり、
山から降りて来た赤トンボを見つけたり、
栗の木の枝先には小さな緑色のイガも付いていました。
ほんの僅かですが、秋の前触れを少しづつ見つける事が出来る
この頃です。
7日の五条坂の陶器祭りが始まる頃、近くの六道珍皇寺では
お盆の迎え鐘を打つ人で賑わいます。
お盆の用意をして、やがて16日の送り火を見送ると、
夏の盛りを一山超えた気分になります。


嵯峨野 広沢池の茶店