三十五侯 土潤いてむし暑し

白か黒か乱暴な分類ですが、夏人間と冬人間とに分けるとすれば、
私は間違いなく冬人間です。
寒さにはけっこう耐性があるのですが、暑さにはとても弱くて、
炎天下を10分も歩くともうヘロヘロ。早く秋になって欲しいと
切望しています。
連日の猛暑に心ならずもエアコンを着けてしまいますが、兼好法師
「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と書いたのは京都盆地の、風の無い
蒸し暑さにうんざりしていたのでしょうね。
まだ飼い犬が生きていた頃、暑苦しい毛皮を脱げないのが可哀想で、
車に乗せて大原や貴船の山間を流れる清流に連れていくと
野生に戻ったように駆け回っていたことを思い出します。
時には鳥肌が立つくらいの涼しい川風が吹いていました。
また何年かぶりに渓流釣りを始めてみようかな。

深泥池 京都市北区