三十四侯 桐の花咲く

桐の花はもう五月にとっくに咲き終わった筈なのにと思っていたら、
どうやらアオギリのことらしいです。同じような名でも全く別の種類
になるそうです。
そう思って探してみると、たまに見かけるのですが、美しい桐の花に
比べると、プラタナス似の大きな葉に隠れて、花はとても地味です。
平安神宮付近の神宮道に数年前まではアオギリの街路樹があったらしい
のですが、今はユリノキに変わってしまいました。
桐といえば、今年の五月に訪れたパリでは桐の木の街路樹の紫色の花が
街に彩りを添えていました。
京都とは姉妹都市のパリですが、木や花などの緑も含めた街のたたずまい
の美しさはさすがと思いました。
振り返って京都の街を見れば、お寺や神社などの過去の遺産以外は無国籍な
雑然とした街に変わっている所がほとんど。
この無頓着さは、気候や文化、歴史の違いがあるとはいえ、観光都市として
はどうなのでしょうか。
桐の木の話から脱線してしまいました。


導故寺のアオギリ 上京区