二十五侯 蟷螂生ず

カマキリが卵から生まれ出て来る頃といわれています。
子カマキリを指先で悪戯したら、小さな鎌を振り上げて威嚇するところはなかなか
根性が座っているというか、習性なのでしょう。噛まれるとけっこうな痛さです。
今は小さなカマキリ達もこれから夏にかけて大きくなり、やがて冬を待たずに死んで
しまうのは、これはしょうがないことですが、ヨロヨロしているヤツを見ると、餌の草むら
に逃がしてやりたくなります。

ちなみに京都の祇園祭には蟷螂山という小さな山車がありますが、てっぺんでは
仕掛けの蟷螂が実物のように動く仕掛けになっていて、ひそかな人気があります。
7月の祭に向けて、これからそろそろと色々な準備が始まることでしょう。


葵に蟷螂 伊藤若冲版画