二十二候 蚕起きて桑を食う

今は蚕を見る事などなくなってしまいましたが、
たまに山の中で緑色の繭が枝に付いているのを見かけます。
野蚕というのでしょうか、この繭で作った織物は希少価値があって
高価なのだとか。
現在は殆ど野生の蚕から作ったものは出回っていないと聞きました。
家蚕に比べると、糸の強度は強いのですが、長さが短いとのこと。
ちなみに、飼われている蚕は家畜と同じように、もう人の手を借り
なければ生きてはいけないそうです。
桑と言えば、野山に実のなる桑にそっくりな木があって、これは
七夕でお馴染みのカジノキにも似ていますが、山桑でしょうか。
食べるとそこそこ美味しい木の実です。
 

西陣織 絹の打掛