十二侯 雷乃ち声を発す(かみなりすなわちこえをはっす)

ビバルディの「四季」の中の春はとても有名ですが、
小鳥の囀りや泉のせせらぎの軽やかな調べの後に
やがて不穏な嵐の予兆が始まり、雷鳴がとどろきます。
ソネットには「雷鳴が春の到来を告げる」とありますので、
嵐の洗礼を受けなければ、春が訪れないということでしょう。

雷と言えば、有名な俵屋宗達風神雷神図の屏風が建仁寺にあります。
といっても、真筆は国宝として京都国立博物館に所蔵されており、
建仁寺のものはレプリカではありますが。
この屏風の雷神と風神は空を駆け回って、なんだか楽しそうです。
こんな雷様ならそんなに怖くない気もします。


建仁寺本坊の風神雷神図屏風 (レプリカ)