2013-03-29 十二侯 雷乃ち声を発す(かみなりすなわちこえをはっす) ビバルディの「四季」の中の春はとても有名ですが、 小鳥の囀りや泉のせせらぎの軽やかな調べの後に やがて不穏な嵐の予兆が始まり、雷鳴がとどろきます。 ソネットには「雷鳴が春の到来を告げる」とありますので、 嵐の洗礼を受けなければ、春が訪れないということでしょう。雷と言えば、有名な俵屋宗達の風神雷神図の屏風が建仁寺にあります。 といっても、真筆は国宝として京都国立博物館に所蔵されており、 建仁寺のものはレプリカではありますが。 この屏風の雷神と風神は空を駆け回って、なんだか楽しそうです。 こんな雷様ならそんなに怖くない気もします。 建仁寺本坊の風神雷神図屏風 (レプリカ)