十一侯 桜始めて開く

桜ほど待ち焦がれられる花はないと思いますが、桜の季節が嫌いだと言っていた人
がいました。
散るのが哀しいということらしいのですが、私も桜には悲しい思い出があるので
素直に花見に出かける気がしません。
それでも素晴らしい桜の樹に出会った時はやはり心が浮き立ちます。
今、京都御苑では早咲きの枝垂れ桜はほぼ満開、桃の花との競演となっています。
それに遅咲きの梅やモクレンも咲いていて、今年の春は賑やかです。
今年からライトアップをやめるお寺が出て来ているというニュースがありましたが
日の光の中で見る桜と違い、ライトアップされた桜はどこか作りこんだ美人の様。
夜桜を見るのなら、願わくば篝火の揺れる中で見たいものです。


京都御苑 近衛邸跡のしだれ桜