九侯 菜虫蝶となる

蝶がひらひらと飛んでいる光景はもう少し先になりますが、
早咲きの菜の花はもう咲いているようです。
蝶と言えば、子供の頃捕虫網を振り回して、
キャベツ畑のモンシロチョウを追いかけた日々を思い出します。
捕まえた時の嬉しさは、蝶を籠に入れてしばらく経つと後悔に変わります。
鱗粉が落ちて羽の痛んだ蝶を見ると、子供心に罪悪感がむくむくと起きてきて
逃がした後にちゃんと生き延びることが出来るのか心配したものでした。
だったら最初から捕まえなければいいのですが、
やっぱり虫を捕まえたくなるのはなぜでしょう。
菜の花と言えば、昔は京都の北山通りの松ヶ崎一帯は畑に菜の花を作って
花を漬物に漬けている農家が多かったそうです。
4月になると、今でも菜の花畑を見ることが出来ますが、
最近はなぜか結婚式場が何軒か出来て、北山通りはウエディングロードなどと
言われることもあるくらいです。
オシャレな風景の中に畑が残っていて、ちょっと面白い風景です。


左京区 松ヶ崎    教会と菜の花畑