七侯 巣籠もりの虫戸を開く

啓蟄と聞けば、いよいよ春が来たという響きがあります。
土の中の虫も蛇も蛙も皆出て来てお日様にあたっているイメージ
でも油断は禁物です。京都や滋賀では比良八荒という冷たい北風が吹かないと
暖かい春が来ないといわれています。
比良と言えば、琵琶湖の北西にある山々ですが、数年前に湖北へコハクチョウを見に
出かけた事を思い出します。
結局、そのまま琵琶湖を車で一周してしまいましたが、広々とした湖南と趣が異なり、
湖北では切り立った岬や深い水の色、静かな集落の様子が
まるでどこかの海の岬めぐりに来ているような気にさせられました。
春の訪れで鳥達が北に帰っていくのは少し寂しいですが、
今ならまだ見送りに間に合うでしょうか。もう帰ってしまったかな。


左京区 京都府立植物園