五十五候 山茶始めて開く(つばきはじめてひらく)

11月にはまだ椿はほとんど咲いていないので、この場合は
山茶花を指すようです。
椿は沢山の品種にそれぞれ優雅な名をつけられて愛でられて
いますが、山茶花はあまり花に変化もなく、垣根に使われる
程の気安さで、身近過ぎて特に気付かれないのは、ちょっと
可哀想な気もします。
寒さが少し増すこの頃はお茶の炉を初めて開くという炉開き
の頃でしょうか。
折しも「炉開き」と名付けられたが庭で咲いています。
大原の里の奥にある山野草の店で、炉開きの頃に咲くという
名の由来に惹かれて、買い求めたのですが、ちゃんと律儀に
咲いてくれました。
椿というよりは茶の花に近い様な小さな花ですが、ほんのりと
花びらが桃色に染まって可憐な花でした。